キャリアの選び方ー縦と横という考え|キャリアの交差点・対談企画
「キャリアの交差点」では、交差する“生の声”を届けていきます。
ようこそ、キャリアの交差点へ
はじめまして。『キャリアの交差点』編集長であり、キャリアの地図案内人の脇條(わきじょう)です。
『キャリアの交差点』は、他メディアとは違い、転職の成功体験やサクセスストーリーを扱いません。
ここでは、さまざまな迷いや選択、その先の景色へ進んだ人たちの声を届けます。
どの道が素晴らしいかではなく、どの道があなたらしいか。
それを考えるヒントを見つけられる場所が『キャリアの交差点』です。

今回の対談について
この対談は、「キャリアの交差点」として、正解のない選択に向き合う人のヒントになればと思って5月24日に企画しました。
今回は付き合いのある2人に声をかけて、「回り道」「キャリアアップとキャリアチェンジ」などをテーマに、話を聞いていきます。
本編
登場人物
- T(営業→タクシードライバー)
- K(エンジニア→フリーランスエンジニア)
- 私(キャリアの地図案内人。今回の司会)

キャリアって「曲がる」もの? それとも「伸ばす」もの?
私:二人とも今日はよろしくお願いします。
T:よろしく。
K:よろしくお願いします。
私:今日二人に集まってもらったのは、キャリアの交差点で発信したいテーマの一つ「正解の道はないのではないか」って話をしたくて、信頼できる友人である二人をお呼びしました。
私:選択肢が出てきたとき、キャリアの選び方に悩み始めるってのは、いわゆる正解を探したくなる感覚だと思うんだ。でも、どの道もその道なりの景色があるんじゃないかなと、そう思う。
早速、訊いていきたいんだけど、まずは「曲がることや回り道」についてどう思いますか?
T:そうだね。思うことは「寄り道も回り道も、全部キャリアかな」と。一本道じゃなくて、いろんな道を通っていくのも含めて。
K:僕もそう。正解・不正解ってより、どうなりたいか次第。動いた結果、振り返ればよかったと思えてる。
私:やっぱりそうだよね。でもさ、いくら「どんな道でもいいよ」って言われても、不安ってなかなか消えないよね?
K:まあね。当時の自分は何言われても不安すぎて「うるせえ」って思ったかも(笑)
T:僕の場合は準備して切り替えたからそんなに不安はなかったけど、「働きながら考える」って状態でもいいじゃんって思ってたから、たくさん考えてはいたのかもしれない。
キャリアの「縦」と「横」
私:Kはエンジニアとして成長していく、いうなら「縦に伸ばすキャリア」で。
Tは他業種に広がっていく「横に広げるキャリア」だと言えると思うんだけど。
選び方は違っても、目指してるのは二人とも「やりたいことを見つけて」かつ「社会で通用するように磨き上げる」ことだよね。
K:そうだね。僕はエンジニアとして「スキルを突き詰めたら見える景色があるんじゃないか」って思ってた。
でも、最初の1年くらいは本当にキツかった。何やってもついていけなくて、自分が“凡人枠”だって突きつけられた感じ。
「この道で本当に食っていけるのか?」って悩んだし、周りと比べて勝手に落ち込んでた。
私:あぁ、その“凡人感”って、キャリアの序盤に結構くるよね…。
K:うん。でもそのときに「だったらせめて、凡人なりに積み上げるしかない」って割り切った。
だから縦に進むってより、「積む」って感覚だったかも。
T:僕は逆に「これを極めたい」みたいな明確な専門がなかったんだよね。
だから営業も3年やったけど、「このまま年数だけ積み上げても、自分のキャリアとしては違うな」って思ってた。
で、「これからの時代は個人で稼ぐことが重要」ってどこかで聞いて、そこから横に広げる発想になった。
私:でも横に広げるのも、決断力いるよね?「ひとつの道を深めないでいいのか?」みたいな不安は?
T:めちゃくちゃあったよ(笑)。だからこそ「掛け算にしよう」って決めた。
営業も、タクシーも、マネジメント経験も、全部かけ合わせたら“自分にしかない形”ができるんじゃないかって。
ただ、掛け算って「成果が出るのが遅い」から、すぐに評価されないし焦る。
私:たしかに。縦は「わかりやすく強くなる」けど、横は「後で効いてくる」んだよね。
K:しかも横って、誰からも指示されない。自分で価値を見出さなきゃいけない。
私:でも2人の話を聞いてて思うのは、キャリアの選び方自体は「まずは縦」から選ぼうと「まずは横」から選ぼうと、
あとで、もう片方を補うことが可能って知ってるだけで、選ぶ勇気は出るのかも。
Tみたいにやりたいことを探した結果、掛け算で社会に通用するようになったり。
Kみたいに社会で通用するように伸ばしてきたことが、次第に面白いことと掛け算になったり。
どっちが先かという違いでしかないのかもね。
ポケモン理論とサブ武器の話
T:Kもそうだと思うけど、武器は複数あった方がいいと思うんだよね。
ポケモンで言えば技4つを全部でんきタイプにしちゃうと、地面タイプに勝てない(笑)
K:わかる。メインほどでなくていいから、サブの武器、絶対必要。
僕も人間関係とかプライベートとか、専門と掛け合わせられるものは増やしていきたい。
私:経験と経験、人と人の“掛け算”が、納得できるキャリアにつながっていく。
そう考えると、自分だけでキャリアをつくろうとしないことが、選択の幅にもなるのかもね。
おわりに:道は違っても、目指す未来は似ていた
最後に振り返って感じたのは、
キャリアの選び方の基準は違っても、「やりたいこと」で「社会に通用する」を両立するという未来を、
二人ともちゃんと目指していたということ。
今の選択に悩む人にとっては、とても心強いのではないでしょうか。
キャリアの交差点とは
誰かの通った道を集めて「地図」にするメディア
私たちはキャリアの中で、何度も分かれ道に立たされます。
そんな“交差点”に立ったとき、正解は誰も教えてくれない。
むしろ正解なんて本当はない。
多様性の時代、実はどの道も別の景色にちゃんと辿り着く。

『キャリアの交差点』は、多くの人の「選択」と「道のり」を集めることで、誰かの“地図”になることを目指すメディアです。
「この交差点を曲がると、どこに行ける?」
「逆に曲がったら、どんな景色が見える?」
“キャリアを一本道”ではなく“地図”として捉えられるように。
人の選択を知ることが、自分の選択を広げることにつながる。
そう信じて、情報を発信しています。
あなたの今いる交差点に、地図と歩き方を提供できるように。
キャリアの交差点のこれから
『キャリアの交差点』では、「やりたいこと」「選択」「働き方」「迷い」「行動」のようなテーマを中心に発信していきます。
また、対談や座談会、ワークセッション、グッドライフアワードへの挑戦や、協創コラボレーション、書店や出版社としての展開も目指しております。
ひとりで悩まなくても大丈夫。
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